痔の治療において、症状がかなり悪化しているケースのご説明をいたします。
この場合は、「外科的療法」が行われることが多いでしょう。
外科的療法はひとくちに簡単にいいますと手術ですが、手術が全てでは
ありません。古くからよく使われている外科的療法として、注射療法が
ありますね。
内痔核に効果がある方法(経験豊富な人ほど、より精度が高いということが
よくあるでしょう)知られていて、内痔核の患部に直接注射をして薬品を
注入するのです。
薬品を注入することで患部の炎症(炎症の五徴候という場合には、機能障害
も含まれています)をおさえたり、痔核を小さくしたりします。
ほかにも、痔患部に−60℃の冷気を当て、壊死させる凍結療法等もあります。
ただ、このやり方は、傷跡が残ってしまったり、再発が多く見られるなどという
理由から、ちかごろではほとんど行われなくなりました。
あとは痔核の部分を輪ゴムで縛って患部を壊死させてしまう。そして、脱落させる
というような輪ゴム療法もあります。
やはり痔の治療というのも症状に合わせてということになりますね。